別れたのに連絡が止まらない/待ち伏せされる/職場や友人に接触される。
元カレのストーカー行為は、放置するとエスカレートしやすい一方で、「怖いけど、どう動けばいいか分からない」という声がとても多い分野です。
この記事では、安全確保 → 証拠化 → 内容証明で警告 → 再発時の行動までを、行政書士の実務目線で整理します。
※本記事は一般的な情報提供であり、個別事案の結論を保証するものではありません。危険が差し迫る場合は警察(110)等へご連絡してください。

「元カレのストーカー行為」ってどこから?よくあるパターン
ストーカーは「突然の暴力」だけではありません。多くは、別れた後の執拗な接触が積み重なって始まります。
相手は「未練」「確認」「話し合い」「荷物を返すだけ」などと正当化しがちです。ですが、あなたが拒否しているのに接触が続く時点で、自由と安全を侵害しています。
- あなたが「やめて」と伝えたのに続く
- ブロックや無視をしても手段を変えて来る
- 生活圏や周囲の人に接近してくる
この3つが揃うほど、偶然ではなく意図的な接触である可能性が高まります。
LINE、電話、SMS、DMが止まらない。既読を付けないと怒る。深夜早朝にも来る。ブロックすると別アカや非通知で来る。共通の友人経由で伝言を回す。謝罪と責める言葉を交互に送る。こうした接触は、日常の集中力と安心を削ります。
自宅付近、最寄駅、職場前で待つ。帰宅経路に現れる。「偶然だよ」と言いながら同じ場所に何度も出る。インターホンを鳴らす。郵便受けに手紙を入れる。車やバイクで後を付ける。恐怖感が強く、危険度が上がりやすい類型です。
友人、同僚、家族に連絡して居場所を探る。職場へ届け物や相談を装って来る。悪口や嘘を広める。SNSで匂わせる。周囲を巻き込む動きは、あなたの社会的安心まで壊すため、早期の線引きが重要です。
「どこからがストーカー?」で迷う人が見落としがちな境界線
よくある迷いは「一回だけなら」「悪気はないかも」「もっとひどいケースがある」という比較です。ですが実務では、軽く見える接触が続くほど、相手が「押せば戻れる」と学習しやすくなります。
こんな“言い分”が出たら要注意
- 「心配してるだけ」
- 「最後に一回だけ会って」
- 「誤解を解きたいだけ」
- 「友達としてならいいでしょ」
- 「返す物がある」
言葉は柔らかくても、拒否を無視して接触を続けるなら危険信号です。
「まだ被害ってほどじゃ…」と思っても早期対応が有利
我慢を続けるほど、相手にとっては「拒否は本気ではない」と解釈されやすくなります。逆に、早い段階で拒否の意思を文書で固定し、証拠を積み上げると抑止しやすくなります。
- 連絡ログや着信履歴をスクショで保全する
- 「今後一切の連絡・接触をしないでください」と意思を明確にする
- 以後は反応を増やさず、ログを積み上げる
内容証明は、この「拒否の固定」と「次に取る行動の準備」を同時に進めやすい方法です。
最優先は安全:今すぐやるべき初動(今日からできる)
法的な話の前に、“物理的に守る”ことが最重要です。
ストーカー行為は、ある日いきなり悪化します。
だから最初に、安全の土台を作ります。
- 待ち伏せや尾行がある
- 自宅や職場に来る、近づく
- 脅し、物損、怒鳴り、執拗な迫りがある
- 刃物や自傷をほのめかす
- 家に入ろうとする、玄関前で粘る
この場合は、文書より先に安全確保です。
- 危険度を判定する
「今夜動く可能性があるか」を基準にします。待ち伏せや接近があるなら、単独対応をやめます。会って話す、説得する、長文返信は避けます。 - 生活動線を変える(短期でOK)
帰宅ルート、最寄駅、時間帯、寄り道を変えます。固定パターンを崩すだけでも効果があります。可能なら、しばらくは一人で帰らない工夫をします。 - 連絡ルールを決める
返信は原則しません。必要なら最後の1回だけ短く拒否を伝えます。以後は反応を増やさず、ログを残します。ブロック回避の別アカも同様です。 - 周囲にミニ共有
友人、家族、職場の信頼できる人に共有します。目的は噂ではなく安全です。職場には「取り次がない」「情報を渡さない」をセットで伝えます。
会って話さない、説得しない、長文で説明しない、相手の感情の処理を引き受けない。
ログを残す、動線を変える、周囲に共有する、危険なら警察へ。
拒否の意思を文書で固定すると動きやすくなります。内容証明はその土台づくりに向いています。
「返信しない」は冷たいのではなく安全戦略です。
返信は相手にとって“関係継続”のサインになりやすいからです。
証拠が勝負:集め方、残し方、NG例

ストーカー対応は、最後に必ず「言った、言わない」になりやすいです。
だからこそ、証拠の積み上げが効きます。
内容証明も、警察相談も、その後の手続も、証拠の質と量で動きやすさが変わります。
- まずは、いまあるログを消さない
- 次に、時系列で並べる
- 最後に、危険な場面は撮らずに安全を優先する
これだけでも、相談の通りやすさが変わります。
集めるべき証拠、まずはこの5つ
LINE、DM、メールのスクショを残します、日時が見える画面にします、相手のアカウント名やIDも一緒に写します、ブロック回避の別アカも同じように残します。
通話履歴の一覧をスクショします、回数の多さが一目で分かる形が強いです、非通知や知らない番号も「いつ、何回」を残します。
自宅付近や職場前で見かけた日時をメモします、撮影は危険ならしません、防犯カメラ映像や建物の記録が取れるならその確保を検討します。
同僚や家族が見聞きした内容をメモ化します、いつ、どこで、何を言ったかを短く残します、第三者の記録は「客観性」に寄与します。
1行でもOKです、日付、場所、内容、あなたの影響を残します、眠れない、欠勤した、通院した等の影響があると説明がしやすいです。
監視、なりすまし、匂わせ投稿、誹謗中傷はURLとスクショを残します、投稿日時とアカウントが分かる形が有効です、消される前提で早めに保存します。
残し方のコツ、あとで強い形にする
日付順に並べます、同じ日に複数あるなら時刻順にします、スクショは連番で保存すると説明が楽です。
加工しません、切り抜きすぎません、必要なら「黒塗り共有版」と「原本保存版」を分けます、原本があると安心です。
スマホだけに置かないことが重要です、クラウド、別端末、USB等に複製します、端末紛失や破損で消えるのが最悪です。
- 相手の名前やIDが表示される画面にする
- 日時が表示される状態にする
- 前後の流れが分かるように、必要なら少し広めに撮る
細部より「誰が、いつ、何を」が見えることが大事です。
やりがちなNG例、逆に不利になりやすい
- 煽る返信、皮肉、挑発、脅し返しをする
- SNSで晒す、個人情報を公開する
- 証拠を加工して強く見せようとする
- 「会って話す」で解決を狙い、二人きりで接触する
こちらの言動が切り取られると、相手は「相互にやり取りがあった」と主張しやすくなります。
内容証明が効く理由:狙いは「行為の中止」と「次の一手の準備」
内容証明は、相手に「怖がらせるため」だけのものではありません。実務上の狙いは次の2つです。
1)あなたの拒否の意思を“文書で固定”する
「口で言った」は消されます。内容証明なら、いつ・どんな意思表示をしたかを後で説明しやすくなります。
相手が「そんなつもりじゃない」「拒否されてない」と主張しても、文書があるだけで状況が変わります。
2)再発時の対応(警察相談・法的措置)を“準備”する
内容証明に、やめてほしい行為(要求事項)と、違反時に取る行動(相談・通報・差止等)を明確に書くことで、相手は「次にやったらまずい」を理解しやすくなります。こちらも、再発時に迷わず動けます。
内容証明に書くべきこと
元カレのストーカー行為に対する内容証明は、感情をぶつける手紙ではなく、事実と要求を整理した通知です。
基本構成はシンプルで、要点を外さないことが大切です。
基本構成(よく使う型)
- 当事者の特定(あなた・相手)
- 経緯(交際→別れた時期→以後の状況)
- 問題となる行為の列挙(連絡、訪問、待ち伏せ、SNS等)
- 要求事項(やめてほしい行為を具体的に)
- 違反時の対応(警察相談、関係機関相談、法的措置を検討等)
- 連絡窓口(原則連絡禁止/必要なら文書のみ等、ルール設定)
要求事項の書き方(“具体”が命)
「迷惑行為をやめろ」だけだと、相手は抜け道を作ります。たとえば次のように、対象行為を具体化します。
- 電話、SMS、LINE、SNSのDM、メール、第三者経由の伝言等、あらゆる方法での連絡をしないこと
- 自宅、勤務先、最寄駅、通勤経路、よく利用する店舗等での待ち伏せ・つきまといをしないこと
- 友人、家族、職場関係者に対して、私に関する情報照会や接触をしないこと
- SNSでの監視、なりすまし、虚偽投稿、誹謗中傷をしないこと
「確認できている事実」「証拠で裏付けられる内容」を軸に組み立てるのが安全です。
“感情”は書いてOK。ただし順番と量が大事
恐怖や苦痛を伝えること自体は、抑止に役立つ場合があります。
ただし、長文で怒りをぶつけると要点がぼやけます。事実→要求→違反時対応を先に置き、
感情は短く添える、が実務では安定します。
警察相談・接近禁止など:内容証明の“次”の選択肢
内容証明はゴールではありません、次にどう動くかを決めやすくするための「起点」です。
相手の反応によって、取るべき行動は変わります、ここでは分岐を整理します。
止まったら監視と記録、止まらなければ相談と次の手続です、感情ではなく事実で判断します。
① 内容証明の後、相手が止まった場合
連絡や接触が止まったら、ひとまず成功です、ただし「再発」は珍しくありません。
ログの保全を続けます、突然の再接触に備え、記録環境を維持します。
様子見の返信や安堵の連絡はしません、再開の口実になります。
一定期間止まっていれば、生活を戻しつつ警戒を緩めすぎないことが大切です。
② 内容証明の後も、連絡や接触が続く場合
違反が積み上がるほど、次の対応が取りやすくなります、迷わず段階を上げます。
生活安全課等に相談します、拒否の意思表示と違反の事実を時系列で説明します。
職場や家族に再共有します、取り次ぎや情報提供を止めます。
動線見直し、防犯強化、第三者同席など、接触機会を減らします。
③ 待ち伏せ・自宅接近・脅しがある場合
危険度が高い状態です、文書より先に安全確保を優先します。
待ち伏せ、尾行、自宅や職場への接近、物損、脅し、刃物や自傷のほのめかしがある場合、110通報や警察相談をためらう必要はありません。
④ 接近禁止などを検討するタイミング
繰り返しの接触や危険兆候がある場合、接近禁止等の検討に進みます。
判断材料は、拒否の意思表示、違反の回数、生活圏への侵入、恐怖の程度です、内容証明と証拠が揃うほど説明がしやすくなります。
⑤ 次の一手を迷わないために
重要なのは「次に何をするか」を事前に決めておくことです、感情に引きずられません。
記録継続、返信しない、警戒を維持します。
警察相談、周囲共有、段階アップを実行します。
安全確保を最優先、緊急対応に切り替えます。
元カレのストーカー行為|内容証明で“境界線”を引きませんか
こちらが怖がって黙っているほど、相手は「まだいける」と思い込みます。
行政書士として、事実整理 → 文書化 → 内容証明の作成・発送まで一括でサポートします(全国対応)。
※差し迫った危険がある場合は、まず警察(110)や最寄りの相談窓口をご利用ください。文書対応は安全確保の上で進めましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「ストーカー行為」って、どこからが該当しますか?
A. 典型例は、拒否しているのに連絡を繰り返す、待ち伏せ、つきまとい、周囲への接触、SNS監視などです。
重要なのは「あなたが嫌がっている(拒否している)」のに継続している点。危険を感じるなら、早めに相談と証拠化を。
Q2. ブロックしたら別アカで連絡が来ます。どうすれば?
A. まずはスクショ等で記録し、返信は控えるのが基本です。ブロック回避が続く場合、内容証明で「連絡手段を問わず禁止」を明確化すると整理しやすくなります。
Q3. 内容証明を送ると逆上しませんか?
A. 可能性はゼロではありません。だからこそ、送付前に安全確保(生活動線の変更、周囲共有、必要なら警察相談)を優先します。
文面も挑発せず、事実と要求を冷静に整理することが重要です。
Q4. 内容証明に「法的措置を取る」と書いて大丈夫?
A. 一般的には、「状況に応じて相談・通報や法的措置を検討する」など、過度に断定しない形が安全です。
事実関係と証拠の範囲に合わせて表現を調整します。
Q5. 行政書士と弁護士、どちらに相談すべき?
A. 行政書士は、事実整理と通知文(内容証明など)の作成・送付サポートが得意です。
一方、訴訟代理や示談交渉の代理など、弁護士にしかできない領域もあります。
まずは文書で境界線を引き、必要に応じて弁護士対応へつなぐ、という段階設計が現実的です。
Q6. 全国対応って本当に可能ですか?相手が遠方でも?
A. 可能です。内容証明郵便は地域を問わず送付できます。ヒアリングは電話・オンライン等で進め、文案確認も遠隔で対応できます。
行政書士に依頼するメリット/全国対応の流れ
元カレのストーカー行為は、感情の揺れが大きく、文章にすると矛盾が出やすいテーマです。
行政書士が間に入ることで、「事実は事実として固める」「要求は具体化する」「余計な火種を避ける」という実務整理がしやすくなります。
行政書士に依頼する主なメリット
- 時系列整理:何が問題で、何をやめさせたいかを文書に落とし込む
- 表現の安全運転:断定・挑発・名誉毀損リスクを避けつつ抑止力を出す
- 証拠の見せ方:どの証拠をどう反映するか(書き方の設計)
- 発送まで一括:内容証明の形式調整、差出、控え管理まで
全国対応:ご依頼から発送まで(目安の流れ)
- ヒアリング(オンライン/電話)
連絡頻度、待ち伏せの有無、第三者への接触、相手の住所氏名の把握状況、危険度などを確認。 - 証拠の確認
スクショやメモをもとに、文書に落とすべき「確実な事実」を抽出。 - 文案作成 → ご確認
要求事項(禁止行為)と違反時の対応を整理し、必要十分な分量で作成。 - 発送(内容証明郵便)
送付後は、控え(謄本)や記録を保全。到達後の反応に応じて次の行動を検討。
「怖い」と感じた時点で十分に対応理由があります。小さく始めて、証拠と手続で安全を取り戻しましょう。
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